窓のすきま風は、隙間があるから起きる。 そう考えると、隙間を埋める道具を探すことになります。
ただ、サッシメーカーが案内している原因は、それだけではありません。 LIXIL は引違い窓の隙間風について、確認する場所をいくつか挙げています。 そのうちいくつかは、テープでは直りません。
一 気密材がへたっていないか
窓が枠に当たる部分には、細い毛やゴムの部材が付いています。 気密材と呼ばれるもので、閉めたときに枠との隙間を埋めています。
これは使ううちに寝てしまいます。 LIXIL は、確認のしかたをこう書いています。
気密材がしっかり当たっているか、ねじれていないか、へたっていないか確認してください
そして、へたっている場合の対処として、 指で起こす、ヘアードライヤーを当てながら指で戻す、という方法を挙げています。
つまり、買わずに戻せることがあります。 ここを見ずにテープを貼ると、寝た気密材の上にテープが乗るだけになり、 窓を閉めたときの当たりがかえって悪くなります。
二 窓が傾いていないか
引違い窓は、下側の戸車で支えられています。 戸車の高さがずれると窓が傾き、枠とのあいだに三角形の隙間ができます。
LIXIL は原因のひとつとして、こう書いています。
障子が傾き、障子と枠の間に隙間ができている可能性があります
見分け方は、閉めた状態で窓と枠のあいだを上から下まで見ることです。 上のほうだけ、あるいは下のほうだけ隙間が広いなら、傾いています。 隙間の幅が上下で同じなら、傾きではありません。
戸車には調整用のねじがあり、多くはドライバーで高さを変えられます。 ただし、調整しても戻る、開閉が重い、という場合は枠側に原因があります。 そこから先は販売店やメーカーの窓口の領域です。
三 クレセントの引き付けが足りていないか
窓の中央にある金具はクレセントと呼ばれます。 鍵として見られがちですが、閉めたときに二枚の窓を引き寄せる役目もあります。
LIXIL は、原因として次を挙げています。
障子の引付けがあまく、障子の間に隙間ができている可能性があります
窓の中央、二枚が重なる部分に手をかざして、風を感じるかどうかで分かります。 感じるなら、テープを貼る場所は端ではなく中央です。 クレセント側に調整の仕組みがある製品もあります。
四 風止め板と気密ピースが外れていないか
引違い窓の下側には、レールの端をふさぐ小さな部品が付いています。 LIXIL はこれらの部品について、へたりや外れの可能性を挙げています。
外れていると、レールの端が開いたままになります。 ここは隙間というより穴に近く、テープではふさぎきれません。 部品としてメーカーから取り寄せられることがあります。
確認の順番
四つを見る順番は、手間の少ないほうからで構いません。
- 気密材を指で押してみる
- 窓と枠のあいだを上から下まで目で追う
- 中央の重なり部分に手をかざす
- 下のレールの端を見る
ここまでで原因が分からず、それでも風を感じるなら、 部材のあいだの隙間そのものが広い可能性があります。 そのときに初めて、 すきまテープの選び方が役に立ちます。
賃貸のときに気をつけること
気密材の交換や戸車の調整は、建物側の設備に手を入れる作業です。 指で起こす、ドライバーで高さを合わせる、という範囲であれば 原状回復の問題になりにくいものの、部品を外す作業は別です。
判断がつかないときは、管理会社に状況を伝えてください。 設備の劣化が原因であれば、借主の負担にならない場合があります。
三つの区分
どこまで自分でやるか
- 気密材を指やドライヤーで起こす
- 窓と枠の隙間を目で確認する
- レールと下枠の清掃
- 戸車の高さ調整(賃貸では事前確認が必要)
- すきまテープの貼り付け
- クレセントの位置調整
- 気密材そのものの交換
- 風止め板や気密ピースの取り付け
- 窓が枠に当たって開閉しにくい状態
- 二階以上で外側から手を伸ばす必要がある作業
何も買わずに終わることがある
四つのうち、気密材のへたりとクレセントの引き付けは、 手持ちの道具だけで変わることがあります。
すきま風の相談で最初に案内されているのが、 買い足す道具ではなく確認の手順である、という点は覚えておいてよいと思います。
